春の息遣い
春に植物が芽吹いて、
蕾を膨らませていく様子について
こんな風に表現されます。
確かに春の日差しを浴びている
木々や植物は生命のエネルギーに
満ち溢れている気がします。
しかも毎年決まって同じ頃に
ちゃんと芽吹いてくる。
窮屈なところでも
環境が悪いところでも
その生命は確実に
生まれ変わってきます。
葉が出てくると、重なり合わないように
太陽の光が浴びられるように
微妙に感覚を開いていきます。
植物の生命力ですね。
植物にとって、息をすることが
命そのものであり、命と呼吸の間に
齟齬はありません。
私たちの呼吸は?
忙しい時、どんな呼吸に
なっているのでしょう。
無意識に行なっている呼吸が、
本来あるべき呼吸になっているのか。
時には自分の呼吸を
観察することも大切ですね。
寝ている赤ちゃんの呼吸が
手本と言われます。
呼吸によってカラダ全体が
大きく波打っている
内臓がゆったりと動く呼吸です。
喉や胸で呼吸するのではなく
内臓全体で呼吸しています。
大昔に
ブッダが息について
説いた言葉があります。
「息を吐くときには、息を吐いている自分に
気づこう。
吸っているときには、吸っている自分に
気づこう。
喜びを感じながら息をしよう。
心を感じつつ心を静めて呼吸しよう。
心を安定させ、心を自由にとき放つように
息をしよう。
そして、無常を感じ、生の消滅を感じ
自己を手放すことを意識しつつ
呼吸しよう」
ときには、この言葉のように
呼吸をしている自分を
意識してみたいと思います。
木々や植物もこんな風に
息をしているのかもしれません。
今回も読んでいただき、
ありがとうございました。(人”▽`)☆
<参考図書:息の発見 五木寛之 玄侑宗久>