【冬】の温養な生活

冬の寒さからくる寒邪によって、心と身体が縮こまる傾向があります。また冬の間にエネルギーを蓄える腎に負担がかかります。

体の冷え

寒く冷たい冬は、体が冷えやすくなります。血行不良によって冷えが生じ、新陳代謝や免疫力の低下が起こりやすくなります。

食事

冬の寒さは、腎への影響が強いため、腎を養うことが大切になります。そのためには、黒い食材を摂るとよいとされています。

例えば、黒豆、黒ゴマ、黒キクラゲ、黒米、ワカメ、ヒジキ、昆布など。

またエネルギーを蓄えている根菜類を温かく調理して食べることで、栄養と共に冬に取りにくい陽の気を得ることができます。ほどよい塩分と香辛料は滋養強壮に有効となります。

例えば、ネギ、生姜、ニンニク、胡椒、シナモン、唐辛子など。

服装

冬の間は、体の「首」がつく部分を冷えないように注意します。マフラー、靴下などを活用して、足首、首筋、腰は特に冷やさないように気をつけます。
下半身は腿を温めてあげます。タイツを履くのはとてもよい習慣です。また入浴をして体をゆっくり温めることも効果があります。

厚着もよいですが、汗をかき過ぎるとそこから体が冷えるため、脱いで調整できる服装を心がけたいです。暖房の効き過ぎにも注意です。
カイロを活用するのも良い方法です。

運動

激しい運動は控えめにしておきます。冬は体がエネルギーを溜め込もうとするため、無理に激しい運動をすると気が発散しすぎてしまいます。その結果、春に反動が来て不調の要因にもなります。ほどよい運動がよさそうです。