おいしい野菜・果物とめぐり逢う

毎日の食卓に野菜・果物は欠かせません。

野菜・果物を食べるのは健康を維持するために必要なこと」

よく聞かされる言葉です。

なぜ私たちは、野菜・果物を食べると健康を維持できるのでしょうか。

野菜・果物を食べる理由

その理由大きくわけると2つあります。

・健康な体を作るために必要な栄養素を摂るため

低カロリーで、免疫力抗酸化力を上げることに役立つ

野菜の栄養素について

栄養素の代表的なものをあげてみます。
ビタミンミネラル食物繊維、そして機能成分になります。

ビタミンは体の機能を円滑にする微量栄養素で、いくつもの種類があります。
・ビタミンA(βカロテンが体内に入るとビタミンAに変わる)
  ⇒緑黄色野菜に豊富に含まれている。視覚作用や皮膚、粘膜の正常化、抗酸化作用を促します。
・ビタミンC
  ⇒柑橘類緑黄色野菜に多く含まれている。肌のハリカゼの予防によい。
・ビタミンD
  ⇒主に魚介類キノコ類に豊富に含まれる。骨の材料となるカルシウムリンの吸収を促進する。
・ビタミンE
  ⇒魚介類緑黄色野菜植物油ナッツに多く含まれる。高い抗酸化力がある。

ミネラルは体の機能の維持調整にかくことができない栄養素で代表的なものにカリウムがあります。
カリウム
  ⇒余分なナトリウム(塩分)を排出して血圧を正常に保つ。野菜果物海藻のほか、豆類(納豆)に多く含まれる。
  ※その他のミネラル⇒カルシウム、マグネシウム、鉄分、ナトリウム

さらに上記の栄養素に加えて、食物繊維機能成分があります。

食物繊維
  ⇒水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維があり、どちらも腸内をきれいにする作用がある。

機能成分
  ⇒栄養素ではないが、それに近い働きをして体の調子を整えます。期待されている成分。

 例:
 リコピン⇒トマト、スイカ
 タンニン⇒ブドウ、カキ
 カテキン⇒リンゴ、ブルーベリー
 アントシアニン⇒黒豆、ベニイモ
 ※詳細は別ページを参照ください。

このように、野菜には健康を維持するための大きな役割があります。
昔から野菜が食されてきたのは、人々がそのことを強く感じ取り、家族で継いできたのだと思います。

その体によい野菜を私たちは当たり前のように食べることができる環境にいます。

安全で安心できる野菜・果物

以前野菜を残したときに、美味しいのにもったいないなと言われたことがあります

体によい栄養分をもっている野菜・果物。生命のあるものをいただいて、自分たちの生命の礎にしている。野菜・果物を食べるということはそういうことを意味します。

一方で、野菜・果物を食べる場合、やはりその安全性は気になるところです。安心できる野菜・果物を食べたい、誰もが願うことです。ここ数十年で有機野菜自然栽培、無農薬、減農薬で栽培された野菜・果物が、どんどん増えてきています。消費する側にとって選択肢が多くなるのは喜ばしいことです。

ただ、安全ということだけではなく、さらに「おいしい」と感じることができることが大切です。より長く食べ続けるためには欠かせません。安心・安全でおいしい野菜・果物、それが『温養な生活』で求めているものです。

野菜・果物の本に出逢う

ある時、野菜・果物の本に出合いました。

野菜・果物を売っている八百屋さんの本です。

この人たちの野菜・果物を扱う姿勢がとても興味深いです。

タイトルは

 『旅する八百屋』 青果ミコト屋著 アノニマ・スタジオ 2015 

自然栽培を中心に野菜・果物をつくる農家さんを訪ねる八百屋さんです。

農家さんが作物に込める思い、そのストーリー食べる人伝える八百屋さん

食べる人の感想、反応農家さん伝える八百屋さん

作る人と食べる人を結ぶ八百屋さんです。

この本を読んで、この八百屋さんが紹介する野菜を食べたいと思い月一回、青果ミコト屋さんが紹介する定期便野菜・果物を買っています。

野菜って、こんなにおいしいのかと再発見しました。
おいしい野菜・果物と巡り会って、その命をいただきながら生活し、また自然へと還元していく。そんな循環が楽しいです。

野菜・果物野菜と漢方で体のバランス

漢方の知識を使って、野菜・果物とともに体のバランスを整える。

漢方の知識を日常の生活に取り入れています。

陰と陽のバランスをベースにしながら、その時季の旬な野菜・果物を食べる。

そのときのおいしい野菜・果物は、ツヤ香りがよく、どれもが生命力に溢れ、輝いています。旬の野菜・果物は、私たちの体に喜びを与えてくれます。

そしてその野菜・果物の五性を活用して冷えない体を保ちながら、『温養な生活』を営みます。

信頼できる食物を安心して食べる「おいしい野菜・果物」と健康な体バランスをつくる漢方の関係は強く、『温養な生活』には欠かせません。

◇本内容においては、個人差があり、何かをあるいは品質・効果を保証するものではありません。お読みいただいた方々が、ご自分にあった温養・養生方法を見つけていただければと思います。