【春】の温養な生活
春は、生命力や新しい陽の気が満ちてくる季節のため、朝早く起きてやさしい朝日をあびたい季節です。
体内をめぐるエネルギーも高まり、冬の間溜めていたエネルギーを発散させる働きが強まります。
他方、まだ寒暖の差が激しく風邪が心身に影響を与えます。衣類によってうまく調節したり、うがい、手洗いをこまめに行って風邪を防ぎます。
体の冷え
この時季、自律神経のバランスが乱れやすくなります。心が冷えると身体も冷えてきます。自律神経を調節する役割をもつ肝への負担もおおきくなり、感情が不安定になりやすくなります。また寒暖の激しさから足首、首筋などが冷えがちになるので、冷やさないよう注意します。
食事
漢方では、春は風邪の季節で肝への影響が強いため、生長の早い野菜、雑穀を食べると芽吹く力を得ることができるとされています。
例えば、ニラ、モヤシ、春菊、菜の花、セロリ、菊花など。
酸味のあるものは控えめにして、自然な甘味のあるものを食べます。
例えば、栗、玄米、大豆、小麦、大麦、キャベツ、タケノコ、ニンジンなど。
服装
春になって太陽の光りが温かく感じますが、まだまだ寒さも残るため首筋、足首を冷やさないようにすることです。スカーフなどの活用は大切です。
運動
この時季は、少しずつ体をほぐすように運動を増やしていきます。体は冬の間溜めたエネルギーを発散させたくなっています。
初夏にむけだんだんと運動の量を多くしていくのが効果的です。
◇本内容においては、個人差があり、何かをあるいは品質・効果を保証するものではありません。お読みいただいた方々が、ご自分にあった温養・養生方法を見つけていただければと思います。