そしてそれを生活の中に取り込んでいこうというものです。
人の身体は常に変化しています。古くなったり、新しくなったり、流れたり、流れにくくなったり、外へ出したり、取り入れたりといった変化を行うことによって、動きながら体内のバランスを保とうとしています。
しかし、その動きが鈍くなると、バランスが崩れ身体に不具合が生じてきます。
例えば、血行が悪くなる、自律神経が不安定になる、不定愁訴的な体感(頭痛、肩こり、腰痛など)するなど。
その大きな要因になりやすいのが、身体が冷えることと強すぎるストレスです。性質からくるものもあれば、生活環境、食物環境などから生じることもあります。
この冷えと過剰ストレスを避けるためにめざすのが、「温養な生活」の生活スタイルです。
身体を冷やさない、ストレス軽減の方法は千差万別です。人によっても効果は様々です。誰にでも効果がある万全の方法は見当たりません。ただ自分の体にあった方法を自分で見つけることはできるのではないでしょうか。「自分の身体は自分が一番よく知っている」からです。
温養な生活では、漢方理論に基づいた養生、自律神経の調整につながる呼吸法、身体のバランスを整える体幹力、心のストレスを軽くする方法、そして食環境とくに、野菜・果物に関する知恵を取り入れた生活をご紹介します。
自分にあった温養を行う方法を見つけていく選択肢の1つとして、「温養な生活」という生活スタイルをご提示できればと思います。